住み慣れた我が家のニオイには案外気づかないもの。
時には、お客様の立場になって見直してみましょう。
「公益社団法人におい・かおり環境協会」会長の岩崎好陽先生におうちの困ったニオイの原因とその対策について伺いました。
(1)どうしてニオイを感じるの?
順応しやすいニオイ感覚
臭覚のメカニズムは驚くほど繊細で緻密です。人は数千種類のニオイをかぎ分け、嗅細胞は約1000万個もあるといわれます。特に、焦げ臭、腐敗臭、動物臭などに対する感度は優れ、身を守ることにも直結しています。
また、嗅覚は順応しやすく、長時間嗅ぐと感じなくなる特性もあります。自分の家のニオイに鈍くなるのはこのためです。
ニオイは嗅細胞から脳へ
空気中にあるニオイ分子は鼻の奥の嗅粘膜に吸着されます。さらに粘膜液に溶け込み、嗅覚受容体がある嗅細胞から神経を通り、脳がキャッチ。瞬時に「不快なニオイ(臭い)」と「心地よいニオイ(匂い)」を感じ取ります。
(2)どうしてニオイを感じるの?
年々、消臭に関心が深まっているのは住まいの機密性が増し、ニオイが室内に滞留。快適な生活を損なうことが大きな要因です。まず、ニオイの基本を知ること。そうすれば、酸性(ペットの糞、靴箱臭)には重曹、アルカリ性(尿などのアンモニア臭)には酢と、化学反応を利用した対処もスムーズにできます。
(3)今日から早速、消臭対策スタート!
1.ニオイの中身を理解する
2.原因を探り、元を断つ
3.換気と空気の入れ替え
上記の3点をポイントにして、場所別に対処をしましょう。
■玄関
蒸れた靴や湿気はバクテリアやカビの温床に。通気性を心がけ、活性炭や炭で靴箱臭を防ぎましょう。靴は乾燥させてから収納を。
■キッチン
ニオイの粒子が浮遊、付着し混合臭が生まれ、ニオイが長引きます。こまめな空気の入れ替え、換気がポイント。ニオイ物質は空気にさらさないように。特に生ゴミは新聞紙に包んで水分をとり手早い処理を。排水口は調理後、熱湯殺菌、氷で冷却するのも効果的です。
■リビング
家族がくつろぐ生活空間はマナーの取り決めも。タバコ臭は衣類やカーテン、壁などに染みつき、ニオイが拡散する三次喫煙に。壁拭き、洗濯、換気を徹底させましょう。気になるペット臭は、排尿・排便のしつけをしっかりし、ペット用トイレの処理、掃除をねいねいに。
■浴室・洗面所
排水口は皮脂、髪の毛、カビなどバクテリアの好物がいっぱいです。体のアカや石けんカスなどのタンパク質もカビの栄養源。使用のついでに掃除や換気を習慣にします。
■トイレ
ニオイがこもりやすいので、換気、掃除をマメに。悪臭は便器に不着して乾燥した汚物や尿の飛び散りが原因。








